知覧の地に眠る英霊たちは、
自らの命を「自己保存」のためではなく、
「種族保存」―すなわち、
未来へつなぐために使いました。
国のために。
家族のために。
そして、まだ見ぬ未来の日本人のために。
本来、人は死を避けたいという
本能を持っています。
それでもなお、その恐怖を
超えていったのは、
「自分のためを超えた大義」に
生きていたからだと思います。
では、今を生きる私たちはどうでしょうか。
命を脅かされることの
少ない時代にありながら、
私たちは日々、恐れや不安に縛られ、
無意識のうちに「自分を守ること」を
優先してしまう。
楽な方へ流れ、
周囲の目を気にし、
波風を立てないことを選ぶ。
それ自体が悪いわけではありません。
しかし、それだけで人生を終えていいのか
――
そう自問せざるを得ません。
私たちの先人には、
命を賭してまで守ろうとしたものが
ありました。
であるならば、
命がかかっていない今だからこそ、
私たちは「何のために生きるのか」を
問い直す必要があるのではないでしょうか。
自分を大切にすることと、
大義に生きることは、
決して相反するものではありません。
むしろ、大義に向かう中でこそ、
自分という存在は磨かれ、拡張されていく。
私たちは、
自分の殻に閉じこもるのではなく、
より大きな目的のために、
自らを使っていく生き方を選びたい。
恐れに縛られるのではなく、
恐れを抱えながらも一歩を踏み出す。
小さな自分を守るために生きるのではなく、
誰かのため、未来のために、自分を活かす。
それこそが、英霊たちへの
最大の敬意であり、感謝であると、
私たちは考えています。
大義に生きる。
その覚悟を持って、私たちは歩み続けます。
たかみむすび株式会社 代表取締役
畝尾 賢明
